「こんだ薬師温泉ぬくもりの郷」 (篠山市今田町今田新田) を運営する市出資法人 「株式会社夢こんだ」 (杉尾吉弘社長) の経営審査をしている 「篠山市出資法人経営審査委員会」 (中川政和委員長、 8人) は、 経営危機に陥っていた同社に対し、 「経営状況が順調に改善しており、 このままの状態で推移すれば、 経営健全化は可能」 とし、 「指定管理者の管理継続に向けた方針を示すことが望ましい」 とする最終答申を1月31日、 酒井隆明市長に提出した。
夢こんだは、 一昨年6月末に2億円近い負債を抱え、 経営が危機的状況にあったことから同委員会は昨年4月、 「早急に経営改善計画や不採算部門の閉鎖も視野に入れた抜本的な見直しを行い、 それでも経営改善が見られなければ、 指定管理取り消しも検討する」 との中間答申を市長に提出していた。
最終答申では、 経営改善に取り組みはじめた昨年4月から同10月末は約1042万円の経常利益をあげ、 約87万円の経常損失だった前年同期よりも約1129万円改善した。 黒字に転換した最も大きな理由は、 不採算部門だったレストラン・宴会部門の改善。 前年同期の経常損失は約1081万円だったが、 食材などの仕入れ原価の見直しや人件費の削減、 また、 売上げが約19%増加したことなどで、 赤字幅が約766万円減り、 約314万円にまで圧縮した。