任期満了に伴う篠山市長選の投開票が2月20日に行われ、 現職の酒井隆明氏 (56) =岩崎=が、 新人の鈴木一誠氏 (68) =東新町=を大差で制し、 再選を果たした。 酒井市長は21日に初登庁し、 2期目をスタートさせた。 また、 投票率が過去3回の市長選で最も低く、 50%を切った。
酒井氏は、 有効投票数の9割を超える1万6199票を獲得。 鈴木氏は1081票だった。
注目された投票率は、 48・45% (男47・91%、 女48・92%) で、 過去3回の市長選 (59・64%〈2007年〉、 55・94%〈03年〉、 58・83%〈1999年〉) を大きく下回った。
当日有権者数は3万6224人 (男1万7041人、 女1万9183人)。 投票総数は1万7550票。 有効投票数は1万7280票、 無効投票数は270票だった。
酒井氏は、 告示日から市内11カ所で個人演説会を開き、 「篠山の時代をつくる」 と財政再建や定住促進などを訴え、 幅広い支持を集めた。
鈴木氏は、 主に選挙公報とポスターで支持を呼びかける活動を展開。 市長報酬6割引や交際費の大幅削減などを訴えたが、 多くの支持を得ることはできなかった。 鈴木氏は 「無投票を阻止できて良かった。 私に1000票以上入ったことで、 現職も批判があることが分かったのでは」 と話した。