篠山市は、 総額350億6734万円 (対前年比2・1%減) の2011年度当初予算案を発表した=表参照。 予算編成時に市長選を控えていたことから、 2期目の酒井隆明市長の意向を反映しない予算となり、 義務的な経費や継続的な事業のみを計上した 「骨格予算」。 予算規模は、 合併後最大規模の2001年度と比べると約3分の1に縮小し、 実質公債費比率がこれまでで最も悪化した。 3月1日の市議会本会議に提案される。 酒井市政2期目の施政方針を反映した事業は、 6月定例会で提案される。
市税が50億9563万円 (対前年比約6900万円減) で、 公債費が49億9890万円 (同約4400万円減)。 ほぼ、 市税で市の借金を返している 「非常に厳しい状態」 (市担当課) だ。 地方交付税は87億6000万円 (対前年比2億9000万円減)。 合併後10年間、 年15億円優遇されてきた交付税が昨年度から段階的に減らされ、 新年度は09年度比で約4億8000万円減る。 また、 交付税や税収が減った分を、 財政調整基金から約4億4000万円繰り入れる。