早急な安全対策を 篠山小校舎検討委員会

2011.05.01
ニュース

 耐震補強工事ができない可能性が高いことが分かり、 今後の篠山小学校舎のあり方を検討する第1回 「篠山小校舎検討委員会」 が4月26日、 篠山市役所で開かれた。 ▽既存の校舎の早急な安全対策▽旧篠山中学校跡地に建て替える場合の問題点の整理▽文化庁との交渉の経緯―を中心に今後検討を進めることを決めた。

 酒井隆明市長を委員長とし、 地区の自治会長会、 小学校の保護者、 校長、 県議、 建築士、 文化財関係者ら10人で構成。

 保護者からは、 「毎日学校に通っている子どもたちがいる。 早急に安全対策を」、 自治会関係者からは 「まちの活性化のためにも城から学校を出したくない」、 県議からは 「城の中に学校があるのは、 教育的にも大切」、 建築士からは 「人の命を守るのが建築の考え方。 既存建物で安全性を担保できるやり方があるのか模索する必要がある」 などの意見が出た。

 酒井市長は 「市合併前から方針が出ていた旧篠山中学校跡地への建て替えをたたき台として問題点を検討したい」 と話した。 市によると、 合併前に文化庁と、 同跡地に1代限りの建て替えができる旨の申し合わせがあったが、 文書を交わしておらず、 今後その経緯などを調べる。

 今耐震結果は民間によるもので、 公式的な耐震診断結果は今年いっぱいかかる予定。

 

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