篠山市は5月21日の本会議で、 総額11億7697万円の補正予算案を提出する。 2期目の酒井隆明市長の施政方針を反映した予算案で、 定住促進や篠山の魅力の創出のために新たに47事業を計画している。 今年度当初予算は、 2月に酒井市長が当選したため、 義務的な経費や継続的な事業のみを計上した 「骨格予算」 だった。
【財政規模】
一般会計は、 新規事業などに約2億5055万円、 東日本大震災復旧復興支援事業に約2683万円、 市債の繰上償還に約8億7512万円など、 計約11億7308万円を計上。 補正後の予算総額は約216億3500万円となり、 前年比で約8億7900万円増 (4・2%増)。 全会計としては、 今補正後の今年度の予算総額は約362億5753万円で、 前年同期比で約3億3600万円増 (0・9%増) となる。
【財政指標】
市債の残高は約826億円。 実質公債費比率は23・8%。
【主な事業】
県内初の試みとしては、 「農都」 篠山を世界に発信するため、 5年後にユネスコの 「創造都市ネットワーク」 食文化部門の認定に向けた、 推進委員会の開催や調査研究に103万円。 9月の 「住民投票条例制定 (常設型)」 を目指し、 シンポジウムの開催や先進地視察などに24万円。
定住促進では、 売却できずに13区画が残っているハートピア北条団地 (細工所) の宅地を、 40歳以下の配偶者がある人を対象に、 月額平均4821円と低額で30年間貸し付ける事業に129万円。