「自遊人」子会社が進出計画 丹波市が物件を貸与へ

2011.05.22
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 雑誌 「自遊人」 の子会社で、 無添加・国産食品にこだわった食品の通信販売などを手がける 「膳」 (新潟県南魚沼市、 藤本葉子社長) が、 丹波市が所有する旧近畿農政局柏原庁舎跡 (同市柏原町柏原) に進出を計画している。 市は、 東日本大震災に被災したり、 影響を受けた企業に、 市所有の施設などを無償貸与する条例改正案を5月23日の市会臨時会に提案する。 可決されれば、 同社が適用1号となる見通し。

 市産業経済部新産業創造課によると、 震災後、 東日本からの企業進出を促そうと、 被災企業への市所有物件の無償貸与、 企業誘致促進補助金の中小事業所への適用要件の緩和、 企業への誘致プロモーションの強化に取り組んでいたところ、 神戸市出身の藤本社長から 「物件を探している」 との電話があったという。

 市が貸与を予定している物件は、 以前、 柏原町公民館があり、 現在の法務局の合同庁舎となっている土地との交換で、 昨年から市が土地、 建物を所有している。  

 23日提案の条例改正案は、 東日本大震災の影響を受けた者については、 5年を限度に無償で貸付ができる、 とする内容。

 

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