「青垣地域のこれからの教育を考える会」 (足立宏之会長) は6月3日、 青垣住民センターで 「明日の学校・学力・地域を考えるフォーラム」 を開いた。 住民や教職員ら約200人が参加し、 地域の児童数の推移の現状を聞いたり、 検討されている対応案などについて意見を出し合った。 同会は、 青垣地域における学校適正配置のあり方について、 今年度末に一定の方針をまとめることも示した。
「考える会」 は昨年9月に発足。 5回の会議を開いてきたが、 広く住民に現状を知ってもらおうと、 初めてフォーラムを開いた。
市教委は、 地域の4小学校と、 1中学校について、 1990―202015年度までの児童生徒数の推移を提示した。 青垣地域の小学生は、 25年間で約440人減り、 4年後には児童数50人以下の学校が2つできる。
また、 市立学校適正配置等検討委員会が答申で、 小学校の適正規模は 「全学年に2学級が確保できる246人以上」 などと結論づけ、 青垣地域では▽4小学校の統合▽氷上西高校とも連携した幼小中一貫教育の導入▽4校が連携する小規模校ネットワーク―の3つを具体的解決案として示したことを説明した。
参加者からは 「小規模校ネットワークは具体的にどのような案か」 と質問があり、 市教委は 「算数や理科など、 少人数の方がよい教科は各学校で勉強し、 合奏や合唱、 球技などは4校が一緒に勉強する仕組み。 ただし、 進度がそろっていなければならず、 学校間の移動に時間がかかるという課題もある」 と答えた。