サトイモ焼酎完成  小芋・傷芋を有効活用 美和地区の「里芋振興会」 

2011.07.03
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 丹波市市島町美和地区の住民でつくる 「美和里芋振興会」 (西安五月会長、 11人) のサトイモ焼酎 「ふじの華」 が完成し、 販売を始めた。 高齢者の健康と生きがいづくりにつなげようと昨年、 同振興会を立ち上げ、 誰もが取り組みやすいサトイモ栽培を始めた。 焼酎は、 生イモとして出荷できない小ぶりのものや傷付いたイモの有効活用にと考案したもので、 西安会長は、 「栽培したもの全てを引き取ってくれるとなれば、 さらに作ってもらいやすくなるのでは」 と栽培の拡大に期待している。

 昨年末に収穫した約1・8トンのうち、 そのままでは売り物にならない600キロを、 焼酎の原料として明石酒類醸造 (明石市) に納めた。 同社によると、 「口当たりが柔らかく、 くせのない落ち着いた香りで、 飲みやすい焼酎に仕上がった」 としている。

 ネーミングは、 同地区のシンボルでもある白毫寺の九尺フジからとり、 特許庁に商品登録も済ませた。 1300本を製造。 同地区の井上酒食品店 (丹波市市島町酒梨、 0795・85・1822) で販売している。 1680円 (720ミリリットル入り)。

 丹波市の市地域資源活用促進事業費補助金 (上限50万円) の採択を受け、 製造費や宣伝費の一部にあてる。

 

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