子どもの家庭学習支援にインターネット活用 教材プログラム運用 市教委

2011.07.03
ニュース

 丹波市教育委員会は、 小中学生の家庭学習を支援しようと、 インターネットを通じてパソコンで自主学習ができるシステム 「たんばe―スタ教室」 を7月5日から運用する。 各学年の学習内容に応じた問題が出題され、 学年を超えた予習・復習にも活用できる。

 市教委のホームページから、 市内の小、 中学生に共通のパスワードとIDを入力すれば利用できる。

 学習問題は、 小学1―3年生は国語と算数、 小学4―6年生は社会と理科を加えた4科目、 小学生全員に小学英語の項目がある。 中学生は、 国語、 数学、 社会、 理科、 英語の5科目。 入力した回答の正解、 不正解によって、 異なる問題が出題され、 弱点に応じた学習ができる。 プリント印刷して使用するPDF形式の練習問題もある。

 また、 別室登校や不登校の児童生徒には、 個別のIDとパスワードを渡し、 教師が学習内容をチェックすることもできる。

 昨年度行われた 「全国学力・学習状況調査」 で、 「家庭学習を1日3時間以上している」 と答えた小学生は、 全国平均が11・4%だったのに対し、 丹波市平均は6・9%と低かった。 また、 「家で1日2時間以上テレビゲームをしている」 と答えた小学生は、 全国平均11・3%に対し、 丹波市平均は13・7%と高かった。

市教委は、 この結果を受けて、 これまで以上の家庭学習支援が必要と、 「e―スタ教室」 を活用することにした。 家庭学習用に同教材を導入している自治体は全国的にも少ないといい、 研究学園都市の茨城県つくば市などがある。

 市教委は 「情報化社会において、 インターネット学習も、 家庭学習の選択肢の一つ。 子どもたちの自学自習の支援になれば」 としている。

 

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