子育て世代呼び込もう ホームステイで100人を受け入れ

2011.09.11
ニュース

 NPO法人風和 (向井武志理事長) ら市民4団体と篠山市は、 子育て世代で、 都市部から田舎への移住希望者や震災による移住希望者を対象に、 市東部地域の民家などでホームステイをしてもらう事業を始める。 近くホームステイ先や参加者を募集する。

 ホームステイは、 ▽11―12月▽来年2―3月▽同5―8月▽同9―10月―の4期間計5回実施し、 計100人を受け入れる。 期間中、 2泊3日―1週間程度の滞在を計画している。

 参加者が地域の高齢者やボランティアと、 自然、 文化、 地域コミュニティを体験する場を提供し、 「新しいふるさと」 での子育てを支援する。

 都市部への募集や説明会は、 全国で子育て相談活動をしているNPO法人たまごママネット (篠山市草ノ上) のネットワークを利用。 また、 福島県からの避難者への募集は現地の団体に依頼する。 受け入れ家庭の募集は、 風和を中心に福住地区まちづくり協議会の 「2030プロジェクト」 と市が行う。 参加者の心のケアをアロマボランティアサークル 「OHANA」が担当する。

 ホームステイを通じて、 参加者に 「子育てしやすいまち」 を実感してもらい、 定住促進につなげる。 移住希望者の住宅や就労は市がサポートする。

 同事業は県の 「地域づくり活動支援市町モデル事業」 に採択され、 2年間200万円の助成を受けて実施する。

 風和の事業担当者の大月傑 (たかし) さん (38) は 「行政、 NPO、 市民団体がうまく協力して進めていきたい。 事業を通して、 篠山で子育てをしたい人が少しでも増えれば」 と話している。

 

関連記事