9月20日から21日にかけて丹波地域を襲った台風15号の影響で、 丹波市内では床下浸水3件、 道路や農地冠水計16件などの被害が出た。 竹田川沿いの市島町梶原に住む1世帯4人が近くの吉見小学校に自主避難した。
12号では、 加古川水系と比べ、 半分程度の降雨だった由良川水系で強く降った。 床下浸水は、 春日町鹿場、 市島町乙河内、 同町岩戸で、 いずれも民家裏山からの出水によるもの。 また、 春日町黒井の興禅寺裏山で土砂崩れが発生。 同町黒井の黒井川では、 護岸に植わっていたサクラの木が根こそぎ川に落下。 護岸がえぐれた。 同町船城小学校周辺の田んぼが広範囲にわたって冠水した。 このほか、 氷上、 青垣、 春日、 山南で河川堤防の一部崩壊などが見られた。
高谷川は一時、 危険水位 (2・10メートル) を超過したが、 あふれることはなかった。 市は柏原バイパスに水があふれる原因になっている 「柏原排特」 に仮設ポンプ5台を設置し、 100メートルほど離れた柏原川へ放水する対策をとった。
篠山市では、 上筱見、 下筱見、 福住の民家3棟が床下浸水した。 栗柄の民家近くで土砂が崩れ、 3世帯4人が避難。 畑井では個人所有のため池 (約100平方メートル) の側面が崩れた。
県道福知山山南線の穴裏峠、 県道篠山山南線の山南町上滝―篠山市大山下間が通行止めとなった (9月22日解除) ほか、 JR福知山線も運休するなど、 ダイヤが大きく乱れた。
写真・増水で護岸の土がえぐられ、 川に落下したサクラ=春日町黒井で