木材を燃料に 仕組み作り副業化めざす

2011.11.06
ニュース

  森林資源の有効活用を提案・実践しているNPO法人サウンドウッズ (丹波市氷上町賀茂、 安田哲也代表理事) は丹波市の委託を受け、 森林所有者や自治会、 ボランティアらが伐り出した山の木を、 ボイラーの燃料や薪、 木工品の材料とするために買い取る仕組み作りを研究している。 薪やチップボイラー、薪ストーブの普及とあわせ、 それらの設置場所に燃料として配達するまでの流れを想定している。 同法人は、 「取り組む団体が作業の後に (お酒を) ちょっと一杯いけるくらいのもうけが出て、 副業として成り立つようになれば、 荒れた山の整備にもつながる」 と話している。

 市は昨年度、 木質バイオマスを推進すべき重点エネルギーの1つとして位置づけた 「市新エネルギービジョン」 を策定。 グリーンベル青垣の温水プールなどの熱源を、 チップか薪ボイラーに置き換え、 バイオマスエネルギーの供給先とする構想を打ち出している。

 これを受け、 市は今年度、 同法人に仕組みづくりの研究を委託。 今年度内に提案をまとめる。 市は、 「ビジョンに沿って進める方針。 国の補助制度も含め、 ボイラー導入に向けた条件を整理していきたい」 としている。

 これまでバイオマスエネルギーの可能性が議論されながらも、 山から木材を運び出すのにコスト高になることがネックになっていたが、 全国各地で手軽に運び出す研究が進んでいるという。 

 

 

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