働く障がい者応援 丹波初の「A型」開設へ 氷上町市辺「にこまる」

2011.11.20
ニュース

 障がい者と雇用契約を結んだ上で就労機会を提供し、 社会参加を促す障害者自立支援法に基づく丹波地域初めての 「就労継続支援A型事業所」 が、 丹波市氷上町市辺に近く開所する。 障がい者雇用に力を入れてきた 「本家かまどや氷上店」 が立ち上げる別会社が運営にあたる。 「働く意欲のある障がい者を応援したい」 と、 スタッフを募集している。

 運営会社は、 株式会社Nexsta (ネクスタ、 十倉幸子社長)。 利用定員20人の事業所の名称は、 「250g (にこまる)」。 「かまどや」 の弁当の 「並ライス」 1人前の分量で、 「障がい者も、 健常者と同じ1人前」 との思いが込められている。

  「250g」 は、 「かまどや」 の調理、 調理補助、 弁当の配達のほか、 野菜づくり作業、 営業、 事務、 企業からの委託作業などを行う。 給料は、 県の最低賃金 「時給739円」 を保障する。 雇用保険もある。 勤務時間は1日2―4時間程度を想定している。

 現在、 「かまどや」 はスタッフ14人のうち10人が障がい者。 ほとんどが、 丹波障害者就業・生活支援センター 「ほっぷ」 (篠山市東沢田) の利用者。 昨年雇用した障がい者の荒木美穂さん (22) =篠山市出身=の働きぶりに好感を持ち、 以後、 障がい者を多く雇うように。 さらに雇用を拡大し、 就労先を探している障がい者の力になろうと、 多くの人数を受け入れられる事業所への移行を決めた。 法人格がなければ事業所を開けないため、 株式会社を設立した。

 手続き中の会社の登記が終わり次第、 県に事業所の指定申請をする。 会社と事業所の設立と合わせて、 利用者の掘り起こしに力を入れている。

 

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