丹波市が、 「配偶者等からの暴力対策基本計画」 策定のために実施したアンケートで、ドメスティックバイオレンス (DV) のうち、 身体的暴力を受けた市民が15・5%あるなどの結果がまとまった。 市は、 対策案を盛り込んだ素案をまとめ、 23日まで市社会福祉課 (0795・74・1130) や各支所窓口などで市民の意見を受け付けている。
アンケートは、 18歳以上の市民1800人 (回答677人、 37・6%) に実施、 郵便で送り、 郵送で回収した。
DV被害は、 精神的暴力によるものが11%、 性的行為の強要も9・9%あった。 身体的暴力、 精神的暴力、 性的行為の強要のいずれも女性の被害者が男性被害者より10・3―14・4多く、 加害者は、 73%が夫婦 (事実婚や別居中を含む)、 12・8%が恋人だった。
DVを受けた女性の13・8%が生命の危険を感じたことがあると回答。 21・2%の女性がけがをしたと答えた。
暴力を受けた際の相談先では、 「どこにも相談しなかった」 が最も多く、 女性は友人、 知人や家族や親戚など身近な人に相談する割合が高かった。
相談しなかった理由は、 「相談するほどのことではないと思ったから」 が男性80・8%、 女性が67・3%と高く、 次に多い 「自分にも悪いところがあると思ったから」 は、 女性28・6%に対し、 男性53・8%だった。
また、 DV相談窓口の認知度は、 男女とも3分の1以上が 「知っている」 と回答した。
暴力を受けた相手と 「別れた」 は、 女性17・4%、 男性6・3%。 「別れたいと思ったが、 別れなかった」 が女性38・5%、 男性15・6%。 女性が別れなかった理由は 「子どものことが気がかり」 (54・8%)、 「経済的な不安があった」 (35・7%) などが多かった。