丹波市は、 昨年11月に策定した 「市庁舎等整理統合基本計画」 に基づき、 既存施設を活用した機能集約を検討するのと並行して、 市支所と住民センターの一体化を進める。 住民センターと離れた位置にある柏原支所は、 支所機能を住民センターへ移し、 現在の支所建物は観光施設として活用する方向で地元との調整を進めている。 また、 山南庁舎内にある教育委員会部局を氷上健康福祉センター (丹波市氷上町常楽) へ機能集約する方針で、 その後の山南庁舎の利活用策を考える検討委員会を新年度に設置する。
柏原支所のあり方については、 同地域と市との行政懇談会の席や、 柏原活性化協議会、 丹波市観光協会から 「支所機能を住民センターに集約し、 現建物を観光施設に」 との要望があがっていた。
これを受けて市は、 地元に対し合意形成を依頼。 市との窓口となった柏原総代協議会の廣田誠信会長は取材に対し、 「崇広、 新井の両小学校区ごとに議論してもらい、 支所機能の集約については概ね了解が得られたと理解している」 と話した。
柏原支所は、 1935年 (昭和10) に建てられたレトロな雰囲気が残る木造2階建てで、 すぐそばにある木の根橋とあわせて市街地のシンボルになっている。