篠山市内小学生女児の肥満児率が県内最高

2012.03.04
ニュース

 篠山市の小学生女子児童の肥満の割合が県内の37市町で最も高いことが、 今年度、 兵庫県が行った 「幼児学童における身体状況調査結果」 で明らかになった。 県内全体の小学生女児7万3004人中4064人の5・6%が肥満児とされる中、 篠山市の小学生女児の場合は1037人中93人の9・0%となり、 肥満傾向にある割合が1割近くにものぼった。 同市小学生男児は29位の7・0% (1180人中83人) で、 県全体の7・4% (7万6091人中5630人) を下回った。 篠山市女児の県内肥満率トップは、 一昨年から続いている。

 調査は、 神戸・姫路・尼崎・西宮の政令指定都市4市を除く県内37市町で毎年実施されている。

 肥満度を測る計算式は成人の場合、 体重と身長から算出するBMI (ボディマス指数) が知られるが、 児童の場合は、 「肥満度 (%) = (実測体重―標準体重) ÷標準体重×100」 で求める。 標準体重には 「日比式標準体重表」 の数値を当てはめる。 肥満度20%以上から肥満傾向 (20%以上30%未満=軽度、 30%以上40%未満=中度、 40%以上=高度) にあると定義づけている。

 丹波地域の結果を取りまとめている丹波健康福祉事務所 (丹波市柏原町) は、 この結果を受けて 「幼少期の肥満は成人期へも移行しやすい傾向にあるので、 4月から幼児らの食に関する生活実態調査を栄養士らとともに進めていく」 としている。

 また、 前川修哉・篠山市教育長は、 先月20日に行った教育方針の中で、 「子どもの体力・運動能力調査を実施し、 実態と傾向を把握する。 『一日の運動時間が30分以上の児童生徒の割合』 を高めるとともに、 体育の授業などで 『運動プログラム』 などを活用した体力・運動能力の向上に努める」 と表明している。

 

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