「2中統合、4小存続」 山南・考える会が提言

2012.04.01
ニュース

  「山南地域のこれからの教育を考える会」 (柳川瀬義輝会長) が3月29日、 将来の山南地域の小中学校の運営に関する提言書を、 丹波市教育委員会の小田繁雄教育長に提出した。 「地域4小学校の存続」 と 「地域2中学校の早期統合」 が主な内容。

 小学校については、 和田小は現在、 適正規模にあり、 4校ともに一定の児童数が見込まれることや、 地域の学校を残してほしいという住民が多いことなどから、 「現時点では4校存続」 とした。 その上で、 「今後の児童数の推移を見ながら検討を継続することが必要」 としている。

 中学校については、 山南中が2013年度から全学年2学級に、 和田中は18年度から1学年1学級になると見込まれ、 生徒数の減少で、 部活動など教育環境に支障が出ていることから、 「地域2中学校の早期統合」 が適当と判断した。

 柳川瀬会長は中学校の統合について、 これまでに同考える会の協議や地区別懇談会などで住民からあがった意見として、 ▽さらに充実した教育環境を整えること▽住民から説明の要望が強い、 学校の位置などを早く決めること▽統合で予想される生徒の通学距離の増大に、 通学路整備などで生徒の安全を図ること―などを小田教育長に伝えた。

 中学校の統合は今後、 行政間の関係部署などで組織される委員会で検討される。

 

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