丹波市青垣町市原の 「市原養魚場 『天子魚 (あまご) の家』」 (足立英昌さん経営、 0795・87・0156) の釣り堀が5月1日、 営業を再開する。 足立さんが体調を崩し3年前から休業していたが、 再開にこぎつけた。 「体調は万全ではないが、 透き通った水を見ているとやる気が起きた。 またアマゴ釣りを楽しんでもらえれば」 と話している。
足立さん (80) らが養殖技術を習得し、 青垣地域の特産に育てたアマゴの養魚場直営の釣り堀として、 昭和40年代に開業した長い歴史を持つ。
透明度の高い水をたたえ、 広々とした池、 身がしまったアマゴが人気を集め、 阪神間をはじめ、 遠方からも多くの釣り客が1年を通して訪れる 「観光スポット」 だった。 しかし、 3年前に足立さんが体調を崩し、 休業を余儀なくされた。
営業に関する電話や、 魚を分けてほしいといった問い合わせが多く寄せられるたびに、 「休業で再開は未定」 と答えていたが、 池の水は止め、 養魚場の魚もいなくなり、 「再開はできないだろう」 と考えていたという。 ところが、 昨年、 試しに久しぶりに地下水をくみあげてみたところ、 以前と変わらぬ良い水に出会い、 「この水があれば」 と再開を決めた。
水が入らず荒れた釣り堀の護岸を重機でならし、 新しく魚を飼育する池もこしらえた。 釣竿など、 レンタル用の道具もそろえ、 再出発に備えた。
「長く休んだことで、 池の水も入れ替わり、 以前より透明度が高く、 底が見えるくらいになった」 と言う。 「長く営業しているので、 親、 子、 孫と3代で来る人もあった。 朝から晩まで1日過ごせる釣りは、 経済的で、 時間を持て余している人たちにはかっこうの遊びだろう」 と話している。
営業時間は、 午前8時―午後5時。 午前中入場料が大人4200円、 子ども (小学生以下) 3000円、 午後が大人3500円、 子ども2000円。 貸し竿、 エサあり。 1人につき、 20センチほどのアマゴ1キロ分を放流する。 釣り放題。
写真・透明度の高い水をたたえ、 5月1日からの営業再開を待つ 「天子魚の家」 釣り堀