氷上工業団地 (丹波市氷上町石生) の仮称・イオンタウン氷上ショッピングセンター (氷上SC) 開発をめぐり、 丹波市に交通安全対策や、 交通量調査のやり直しを求める要望書の提出が相次いでいる。 5月18日が回答期限になっている 「県まちづくり審議会大規模小売店舗等立地部会」 からの意見照会に反映させてもらおうというもの。 地元、 ショッピングセンター、 商工会から、 類似した中身の要望が届いている。
市商工会、 ゆめタウンを運営する 「タンバンベルグ」、 コモーレ丹波の森を運営する 「丹波の森ショッピングタウン」、 氷上町生郷自治振興会、 柏原町新井自治協議会、 氷上工業団地会―。
要望の中身は、 設置者のマックスバリュ西日本が想定している以上の交通渋滞が起こり、 市の基幹道路が麻痺し、 商業、 流通、 生活に支障をきたしかねないという懸念の上に立ち、 ▽工業団地としての適切な土地利用規制、 誘導方法を示し、 実行する▽再度、 交通量調査を実施し、 交差点処理能力を再算出する▽市と設置者、 地元、 地域商工業者を含めた協議会を設置する▽国道176号と市道の交差点など2カ所に信号機を設置する▽24時間営業をしない―など。
特に、 要望書で問題視されているのが、 稲継交差点の渋滞。 「1」 を超えると車をさばききれなくなるとされる交差点需要率について、 ケーズデンキ丹波氷上店は稲継交差点の平日の現況の同率を 「0・678」 としているのに対し、 イオンは 「0・528」 と、 「0・15」 低く評価するなどしており、 「調査日が異なるも交差点需要率の算定基準となる現況数値の大幅な差異は、 結果数値に大きく影響し、 場合によっては需要率1・0を上回る可能性も否めない」 と指摘、 再調査、 再計算を求めている。
市の意見を聞き、 同審議会が必要と判断すれば、 設置者に対策を求める。
要望書を市に提出した団体は、 直接同部会にも意見を提出する。