葛野報徳自治振興会 (藤原敦実会長) が、 認定こども園化によって閉園となる 「葛野保育園」 (丹波市氷上町上新庄) を、 高齢者の居場所やカフェ、 特産品加工の拠点に改修するとした構想が、 県が公募した 「地域再生拠点等プロジェクト支援事業」 に採択された。 今年度実施計画を策定し、 事業化の方策を練る。
同保育園跡地 (敷地面積約3000平方メートル、 床面積約740平方メートル) を、 デイサービスセンターに改修するとともに、 コミュニティーカフェの機能を持たせ、 子どもからお年寄りまでが集える場にする。
また、 跡地の一部を特産加工所にすることで、 中高年のやりがいづくりや、 雇用の確保につなげる構想。
同構想は、 丹波市の 「元気な地域づくり特別事業」 を策定する中で出た 「健康センター構想」 をふくらませたもの。 総額1000万円の同事業では収まらない大事業であることから、 市氷上支所を通じ、 国県の補助メニューを探し、 同プロジェクト支援事業を見つけた。
下限が1000万円、 上限が1億円 (県が半額を負担。 残額は、 市と地元で負担することが条件) という大きな補助メニューで、 県が公募。 審査会を経て葛野を含む5団体が採択された。
今年度は、 200万円 (県が全額補助) をかけ、 視察やアドバイザーを招き、 企画を立案する。 事業費の補助期間は、 2015年度まで。
このほど行われた県の提案審査会には、 藤原会長ら同自治振興会役員らが出席、 県立大大学院の佐竹隆幸教授らのヒアリングを受けた。
審査員 (5人) は、 「地域の特色を生かした計画で、 大変分かりやすく上手なお金の使い方」 「リーズナブルな提案だが、 計画期間中にどれぐらい実現できるか不安材料もある」 などと講評した。
県企画県民部地域再生担当は、 「事業費が大きくなると、 地元の持ち出しが大きくなる。 維持管理や運営方法、 収支などをよく考えて、 地域自立につながる取り組みをしてもらえれば」 と話している。