来年4月の統合を目指している畑、 城北両小学校区の住民代表でつくる 「統合準備委員会」 は8月27日、 篠山市役所で会合を開き、 準備委が決めていた新校名 「篠山中央小学校」 について再考することを決定した。 また、 石橋康夫委員長が新しい校名として、 「城北畑小学校」 を提案。 自治会、 PTA、 学校関係など、 委員それぞれが所属する団体に持ち帰り、 9月6日の会合をへて最終決定する。
「篠山中央」 をめぐっては、 城北地区をはじめとする一部住民から再考を求める声が上がっており、 21日の準備委で、 石橋委員長が再考の可能性について言及していた。
城北地区では、 22日に保護者会が開かれ、 委員でもあるPTA会長が、 「篠山中央」 に決定した経緯のほか同校名に理解を求めたが、「中央は反対」 「周知期間が設定されたのに説明がなかった」 などと反対が大勢を占めた。
保護者会に同席した石橋委員長は27日の会合で、 「このままでは保護者のぎくしゃくとした雰囲気が尾を引くのではと危惧した。 統合の主人公である児童が、 親の話を耳にして、 深刻な気持ちになることは必至。 PTA内部の問題であることを超え、 将来を担う人材を抱える城北の自治会長として、 しっかりと対処しなければならないと感じた」 とし、 「畑地区をはじめ、 開校に向けてご協力頂いている人にお詫びを申し上げ、 校名の再考を提案したい」 と委員らに投げかけた。
城北小PTA会長も、 「説明はしてきたつもりだったが、 私自身の認識が甘かった。 混乱を来たしてしまい、 心からお詫びしたい。 大変申し訳ございませんでした」 と謝罪した。
2人の話を受け、 城北地区の委員も、 「城北では統合に対する意識が薄かったのではと反省している」 と陳謝。 一方、 畑地区の委員は、 「城北の中でも十分、 意思疎通ができていると思っていたので、 大変、 遺憾に思う」 としながらも 「これ以上、 混乱し、 統合ができないとなると子どもの将来をつぶすことになる」 として再考に理解を示した。
新たな校名については、 上程予定の9月議会への期間が短いため、 一部委員から石橋委員長に一任する意見があり、 公募中8位の 「城北畑」 が提案され、 「今までのぎくしゃくしている経緯から、 2つをあわせた形が一番よいのではないか」 とした。
石橋委員長は、 「再考は、 準備委が誰からか頼まれて決めたわけではなく、 ただただ子どもたちと保護者のことを考えてのこと。 子どもたちがスムーズに新しい学校生活を迎えるために、 再考ということにしたい」 とした。