いじめによる生徒の自殺報道が相次ぐ中、 丹波市教育委員会は9月7日、 氷上住民センターで、 臨時の生徒指導担当者会を開いた。 市内小中学校の各担当者32人が出席。 市教委は、 いじめを未然に防止するための指導のあり方を再度確認し、 ▽子どもの実態把握▽情報の収集と集約▽命の教育の指導計画の見直し―の3点を指示した。
小田繁雄教育長は冒頭、 「必ず今日の内容を学校長に報告し、 学校全体の取り組みとしてほしい」 と前置き。 「市内でも今年6月に中学生が自ら命を絶っていたことが先月、 明らかになった。 その子の内面を受け止められなかったことは今後の課題。 子どもの命を守るために、 子どもに寄り添い、 声を聞いてほしい」 とあいさつした。
また、 市教委担当者が、 「自殺報道の影響で、 子どもたちが衝動的に自殺することは何としても食い止めたい。 思春期の低年齢化は以前から言われていることで、 小学生の自殺はないとは言い切れない」 などと危機感を持つよう促した。
さらに、 「担任が抱え込むのではなく、 校内で組織的な対応を」 「いじめを認知した時は、 いじめられている子の安全確保を徹底して」 「 『いじめられる子も悪い』 といった、 いじめを肯定する発言は否定して」 などと生徒指導のポイントを再確認し、 「運動会の準備で忙しい時期ではあるが、 夏休み中にできた人間関係の変化に気づくのが遅れることがないように」 と注意を呼びかけた。