指定管理者が途中撤退し、 昨年12月から休館していた 「篠山チルドレンズミュージアム」 (篠山市小田中) の新たな運営企画案を募集していた審査委員会は、 同館の支援市民団体 「ミュージアム・クラブ」 (垣内敬造代表) と音楽・イベント企画会社 「Dreamaway (ドリームアウェイ)」 (姫路市、 吉田真知子社長) の共同提案を選定した。 同クラブは任意団体のため、 ドリームアウェイを指定管理者候補として選んだ。 期間は来年4月から3年間。
事業計画は、 ミュージアム・クラブが主体となった地域と連携したワークショップやイベントが中心。 開館日は、 土日祝日のみ。 大人向けには、 歌声喫茶や市民ギャラリー、 グラウンドゴルフ、 子ども向けには、 ドリームアウェイの音楽イベントやワークショップ、 運営参画する 「人形劇団クラルテ」 (大阪市住之江区) の人形劇を上演する。 来館者数が減る12月―翌年3月は、 施設経費を削減しながら、 市内の幼稚園、 保育園、 小学校などを訪問し、 人形劇や音楽の上演や、 ワークショップを行う。
運営企画案では、 年間の事業規模は約2500万円。 市に求める指定管理料は約1200万円。 料金体系はこれまで通り、 市内の子どもは無料とする。 年間の入館者数を、 市内の子ども約1万人、 市外を約2万人と見込む。
運営企画案は、 「遊び村ぼうけん広場」 (同市東吹) を運営し、 ひきこもりの若者らを支援しているNPO法人 「結」 も申請していたが、 地域との連携や市民の利活用の視点から選んだ。 審査委員会は、 平野斉副市長ら市幹部と、 市自治会長会、 村雲地区自治会長会ら計8人。
26日、 多紀地域の自治会長やまちづくり協議会に説明。 市議会12月定例会に関連議案を提出し、 来年4月からの開館を目指す。