新開発「いのししまん」いかが? 篠山市二階町「ひのき家」

2012.12.13
ニュース丹波篠山市

写真・考案した「いのししまん」を手に笑顔の檜田さん=篠山市二階町で

 篠山市二階町のたこ焼き店 「ひのき家」 の檜田佳男さん (49) が、 特産のイノシシ肉を使った 「いのししまん」 を考案。 道行く観光客らから 「篠山らしい珍しい肉まん」 と好評を得ている。 イノシシ肉の味が手軽に楽しめるようにと、 生地やタネなどを試行錯誤してきた檜田さんは、 「3年前から研究を始め、 ようやく味が落ち着いた。 いのししまんが、 新たな名物になればうれしい」 と話している。

 

 いのししまんに使うタネは、 イノシシ肉とタケノコ、 シイタケに自家製のタマネギとネギを混ぜ、 赤味噌で味付けしたもの。 味噌を練りこんだことでほのかに茶色い独特の生地は、 豚まん専門店でも使用されている粉を用いており、 小麦粉や砂糖など檜田さんオリジナルの配合で、 ふっくらでもちもちとした食感が楽しめる。

 イノシシ肉はミンチではなく細切れで使用しているため、 しっかりと独特の味を堪能でき、 味噌の甘みともうまくマッチしている。

 元洋菓子店経営の檜田さん。 店をたたむと同時に一念発起し、 2009年からたこ焼き店を始めた。

 開店当初から 「イノシシ肉を使って何かおもしろいことができたら」 という思いを抱いており、 翌年に 「いのししまん」 を考案。 生地に使用する小麦粉や肉の切り方、 タネに使う野菜などの研究に取り組み、 いろんな知人のアドバイスも得ながら、 こだわりの詰まった一品をつくり上げた。

 旅行雑誌などにも取り上げられたことで、 観光客にも知られるようになり、 少しずつ知名度を伸ばしている。

 檜田さんは、 「イノシシ肉と肉まんという組み合わせに、 最初はとっつきにくそうだけれど、 一度食べてもらった人には好評を頂いている。 ぜひ一度召し上がってほしい」 とほほ笑んでいる。

 営業時間は午前10時―午後7時ごろ。 木曜定休。 同店 (079・506・0562)。

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