兵庫県丹波市は、 自治会が管理する防犯灯をLEDに取り換える際の経費補助制度を検討している。 防犯灯1基につき、 経費の2分の1か、 1万円を補助する計画。 ネオンサインなどの商業目的のものや、 マンションなどの出入り口や駐車場の照明を目的とするものは対象外。
市は昨年8月、 全自治会 (299) を対象にアンケートを実施。 228自治会が回答した (回答率76・3%)。 6204基の防犯灯があることが分かり、 無回答の自治会分を勘案すると約8200基、 市が管理している防犯灯586基を加えると、 市内には少なくとも8786基があるという。 新年度から3カ年を予定しており、 当初予算案に1年分の3000万円を盛り込む予定。
市の試算によると、 通常の蛍光灯からLEDに取り換えると、 年間で電気代が1300円程度、 CO2排出量が21キログラム程度削減できる。 また、 長く使えるほか、 紫外線を発しないために虫が寄りにくく、 清掃の手間がはぶけるなどのメリットがある。
一方で、 蛍光灯よりも価格が1万円近く高いことから、 その差引分を補助することにした。 市生活部は、 「長い目でみると、 LEDがお得。 自治会で話し合う期間をみる意味で3カ年事業とする予定。 自治会運営の一助になれば」 としている。