兵庫県篠山市後川上出身で、 「篠山市城東柔道クラブ」 OBの大相撲力士、 瀬戸将士 (まさし) さん (17) =大翔浜=が、 1月27日まで両国国技館 (東京都) で行われた1月場所で、 東序ノ口7枚目で出場。 初めて勝ち越しを果たし、 同31日、 篠山東中学校で練習している同クラブに報告に訪れ、 関係者らから祝福された。
瀬戸さんは後川小学校5年生の時に同クラブの角田幸 (こう) 代表 (52) や父の宏忠さんの勧めで同クラブに入部した。 篠山東中学校1年の10月頃に、 父の転勤で美方郡新温泉町に移住。 同級生の誘いで2年生から強豪、 浜坂中学校の相撲部に入部した。 全国大会団体ベスト8の同校で相撲の基礎を学んだ。
中学卒業時に当時の監督から大相撲を勧められたこともあり、 「親元を離れる不安はあったが」、 埼玉県草加市の追手風部屋に入った。 新弟子検査をクリアし、 2010年5月場所から前相撲をとった。 同7月場所から序ノ口で出場したが、 これまで負け越していた。 この1月場所は4勝3敗で勝ち越し。 瀬戸さんは 「だんだんと土俵に慣れてきたのが良かった。 ずっと負け越してきたのでうれしい。 今までの苦しいけい古の成果が出た」 と喜んでいた。
3月場所は序二段に昇格する。 「序ノ口に落ちないよう、 しっかりと勝ち越したい。 関取を目指してがんばりたい。 そのためには、 もっとけい古の量と体重を増やしていきたい」 と意気込んでいる。 瀬戸さんは身長167センチ、 体重110キロ。 新弟子検査の頃は90キロだった。 「動ける体で、 135キロまで増やしたい」 と話している。
「これまで負け越していたので帰れなかった」 と言い、 恩師や仲間との久々の再会。 写真を撮ったり、 握手したり、 腕の筋肉を触られるなどして交流した。 角田代表は 「教え子が活躍してくれ涙が出るくらいうれしい。 小学校の頃は内気な性格だったが、 今はハキハキして体も大きくなり、 自信がみなぎっている。 体を壊さないようにがんばってほしい」 とエール。 後輩で篠山東中学校3年生の石田也君、 森田滉生君、 小倉荘一郎君は 「筋肉がすごくてたくましい。 篠山に力士がいるなんてすごい」 と話していた。 また、 後川小学校6年の時の担任、 押部匡子教諭 (現城東小) は 「厳しい世界でがんばっている顔立ちになって、 とてもたくましい」 と話した。
このほか、 丹有柔道協会の西井一雄会長、 篠山市柔道協会の倉均理事長、 同協会の小西隆紀会長らも祝福に駆けつけた。