兵庫県丹波市は2月1日、 隣接する福知山市と大規模災害時の相互応援協定を結んだ。 阪神・淡路、 東日本大震災を教訓に、 将来の発生が心配されている南海トラフ大地震への備えとしても自治体の防災体制の強化が求められている。 県内自治体は相互応援協定を結んでおり、 丹波市が他府県の自治体と協定を結ぶのは初めて。
主な協定内容は、 ▽救援や応急復旧への職員の派遣▽食料、 飲料水、 生活必需品などの提供▽災害応急措置に必要な車両や資機材の提供―など。 福知山市は同日、 篠山市とも協定を結び、 6日には朝来、 養父市とも協定を結ぶ。
調印式では、 丹波市の辻重五郎市長、 福知山市の松山正治市長がそれぞれ協定書にサインし、 握手を交わした。 辻市長は 「何千人という双方の市民が行き来しており、 福知山市との協定は、 丹波市民にも安心感を与える」、 松山市長は 「災害時に限らず、 府県の境をなくして、 仲間づくり、 絆づくりを進めていく第一歩に」 と話した。
丹波市はこれまでにJA、 ホームセンターなど民間7団体とも同様の協定を結んでいる。