篠山署は昨年1年間、 兵庫県篠山市内で発生した刑法犯認知件数と交通事故件数をまとめた。 刑法犯は、 「車上ねらい」 や 「器物損壊」 が多発したため、 前年より51件増の418件。 交通事故は、 同署で記録が残る1956年以来、 初めて死亡事故ゼロを記録した。 しかし、 事故総数は1825件 (前年比35件増) あり、 人身、 物損ともに増加傾向にある。
刑法犯で目立った犯罪は、 前年に引き続き、 「車上ねらい」 で73件 (前年比9件増)。 主にJR篠山口駅周辺や丹南篠山口インター界隈の市街地で発生した。 被害にあった車の半数以上が無施錠で、 車内に置いていたかばんなどが盗まれた。 カーナビやタイヤを盗む 「部品ねらい」 も前年より9件多い18件。 このほか、 窓ガラスなどを割って店舗に侵入し、 金品を盗む 「出店荒らし」 も11件 (同4件増) 起こっている。
同署は被害防止策として、 ▽車であれ家であれ、 しっかりと鍵をかける▽車内には物を置かない▽ガラスを割ったり、 鍵をこじあけようとすると大きな音の鳴る警報器や、 防犯カメラを設置する―などを呼び掛けている。
また、 今年に入ってから2件、 ユニック車の盗難が発生。 同署は 「この手の犯罪はこのあとも連続して起こる傾向にあるので、 不審者や不審車両を見かけたら、 遠慮なく110番通報して」 と呼び掛けている。
交通事故は、 物損が1597件 (同23件増)、 人身は228件 (同12件増)。 負傷者は305人 (同12人増)、 死者は0人 (同5人減)。
増加した人身事故の約7割が車両同士によるもの (162件) で、 右折待ちや信号待ちの車両への追突 (76件) や交差点での出合い頭 (45件) が多くを占めた。 それらに伴い、 重傷事故も前年より14件多い43件となった。
同署は、 「通り慣れた道での事故が多いので、 『いつもの道』 と油断せず、 ほかの車の動きに気を付けながら 『かもしれない運転』 を心掛けてほしい。 事故の多い交差点では、 安全確認を確実に行って」 と注意を呼び掛けている。