兵庫県丹波市春日町多利の蓮華寺 (速水亘雄住職) で2月10日朝、 境内に置いている水鉢 (直径約40センチ) の水面に、 逆三角形をしたカクテルグラスが突き刺さっているかのような、 不思議な氷の芸術が見られた。
氷は2―3センチほどで、 中はグラスのように水が溜まっている状態だったという。 「つららが落ちて突き刺さったのかとも思ったが、 水鉢の上に屋根もないし」 と、 速水住職は不思議がっている。
市内の小学校教諭の調べによると、 気温がゆっくり下がり、 最初に水鉢表面が結氷、 さらに気温が下がると、 容器内部の水が凍る。 凍って体積が増えた水が膨らもうとして、 氷でフタをされている表面の弱い部分を中から持ち上げ、 それがまた凍る―を繰り返してできたのではないかという。 つららが天に向かって伸びたような先細り形、 今回のような先太り形、 柱形などが見られるという。
神戸海洋気象台によると、 9日午後9時からマイナス1度と冷え込み始め、 10日午前1時にはマイナス2・5度、 さらに5時にはマイナス3・5度、 7時にはマイナス4・2度まで下がった。