丹波市立山南地域中学校統合準備委員会 (柳川瀬義輝委員長、 36人) の第5回会議が2月25日、 山南住民センターで開かれた。
委員から強く意見が出されているバス運行などの通学対策案について具体的に市と市教委が検討する材料を提供するため、 候補地をある程度の数まで絞り込むことで合意。 絞り込みに使う 「評価シート」 への意見を述べ合った。 また和田西部地区が推薦した候補地3カ所 (井原2カ所、 奥1カ所) のほかに委員からこの日 「村森」の提案があり、候補地に加えることにした。
現時点で候補地は、 ▽山南中の活用▽和田中の活用▽山南中央公園▽井原の 「フレッシュさとう山南店」 西から南東側の農地▽井原の 「であい橋」 北東の農地▽奥の岩屋谷川より東側の井原寄りの農地▽村森の 「ミニストップ山南町村森店」 南西側の農地―の7案が出ている。
市教委は、 「7案すべてを残したまま、 通学方法を考えるのは難しい。 2つ程度に絞ってもらえれば、 市長部局と検討に入れる」 と絞り込むよう要請。 これを受け、 ▽教育環境や安全性▽通学環境▽土地の状況▽手続きの容易さ▽市財政への影響▽地域の将来ビジョン―の7つの観点、 計16項目を、 0点、 10点、 20点の3段階で評価するシート案が示された。
分科会に分かれシートの中身を検討したところ、 「具体的な情報がないと評価がしづらい」 (PTA、識者)、「全項目を一律最高20点で評価するのでなく、土地や財政面は、傾斜して配点しては」 (自治会代表)などと問題点が浮き彫りになり、 修正した上で、 評価作業に入ることで会議を閉じた。
PTA代表からは、 「場所は二の次。 安全をどう確保してくれるかだ」 との注文が出された。 また、 自治会代表からは、 「候補地をこれだけに絞っていいのか、 再確認を」 との意見も出た。
また、 和田西部地区から推薦があった井原と奥の計3カ所の公簿面積について市教委は、 約2万2600―約2万7400平方メートルと報告。 いずれも、 農振地域であること、 縄文時代から中世にかけての井原遺跡群に含まれていることを報告し、 農振除外の手続きや、 場合によっては埋蔵文化財調査が必要になると述べた。