篠山市福住に移住体験住宅 1カ月以上滞在で賃貸

2013.03.03
ニュース丹波篠山市

写真・完成した田舎暮らし体験住宅=兵庫県篠山市福住で

 兵庫県の篠山市福住地区まちづくり協議会が、 国重要伝統的建造物群保存地区 (重伝建地区) にある古民家を改修した 「田舎暮らし体験住宅」 が完成した。 移住体験希望者が原則1カ月以上、 借りることができ、 地域住民と交流しながら生活し、 篠山の雰囲気を味わってもらう。

 古民家は、 地元に親しまれてきた旧福住郵便局で木造2階建て。 1階に7・5畳の和室1室と2階に7畳と3畳の和室2室がある。 1階には、 長期の移住体験ができるように、 キッチン、 リビング、 トイレ、 浴室などを設けたほか、 篠山左官技術研究会が普及を図っている、 土でつくったピザ窯も置いた。

 また、 1階には地域住民が集う 「交流広場」 を設け、 さまざまな体験プログラムを実施、 体験住宅の利用促進を図る。 体験プログラムは、 現在検討中だが、 例えば、 地域の農家と篠山東雲高校の生徒が先生となり、 子どもたちに農業の楽しさを教える 「農業小学校」 や、 黒豆の貸し農園の拠点などが考えられ、 重伝建地区を見学に来た観光客の昼食場所などとしての利用も検討している。

 同協議会の役員、 福住下自治会長、 篠山東雲高校、 一般社団法人ノオト、 ささやまの森公園など、 地域のさまざまな団体でつくる 「田舎暮らし体験住宅運営委員会」 (10人) が運営する。

 麻田馨委員長は 「篠山市の人口が減少している中で、 現状維持ができるよう少しでも貢献したい。 さまざまな篠山の魅力を体験できるプログラムを組んで、 活性化を図りたい」 と話している。

関連記事