ふと気づくと、 愛車のナンバープレートが、 見ず知らずのものに―。 軽四自動車をねらったナンバープレートのすり変え事案が、 6月14日―7月17日にかけて、 青垣地域を中心に8件発生している。 青垣地域内でのすり替えが3件、 残り5件は遠くは滋賀を含む市外とのすり変えだ。 丹波署では、 窃盗容疑で捜査すると共に、 被害に気づいていない可能性があるとして、 自車ナンバーの確認を呼びかけている。
どこかで盗んだプレートを、 別の車にすり替え、 すり替えたプレートをまた別の車に付け替える手口。 前、 後ろの2枚とも、 同じナンバー (同一車両から盗んだもの) に交換している。 特定の数字や、 特定の自動車メーカーをねらったものではないとみられる。
丹波市内の被害は、 8件中7件が青垣地域に集中。 1件は春日地域。 毎日乗っているものもあれば、 長く放置されていたものもあり、 被害者本人がすり替えに気づくケースと、 警察からの照会などで初めて気づくケースが半々だった。
同署が最初に認知したのは6月14日。 ナンバー 「神戸A」 の所有者から、 「知らない滋賀ナンバーにすり変わっている」 と連絡が入った。 滋賀県高島警察署管内の軽四車両から盗まれたものだった。
神戸Aは、 6月25日に青垣地域で見つかった。 「(自分は姫路ナンバーなのに) 神戸ナンバーがついている」 と、 姫路C所有者の女性が通報してきた。
6月22日の神戸Bのケースでは、 福崎署管内ですり替え被害にあった車が朝来署管内で見つかり、 その車にBのナンバーがついていたことから、 丹波署が所有者に照会して、 すり替わっていることに気づいたという。
7月17日に発覚した神戸Gのケースでは、 車検業者が、 車検証とプレートのナンバーが違っていると警察に通報。 このプレートの所有者は篠山市内の女性で、 この女性の車には、 神戸Hのプレートがつけられていた。 G、 Hの所有者、 篠山の女性の三者とも、 警察から照会があるまで気づいていなかった。
Gのプレートのみ、 行方が分からず、 別の車両とすり変わっている可能性があると見て、 丹波署が探している。 この所有者は、 プレートの再発行費用などの実害が生じている。
同署によると、 犯人が、 車体に傷をつけたり、 車上荒らしを働いている形跡は確認されていないという。 動機や目的も 「不明」 としている。 同様の事案が、 滋賀県でも何件か発生しているという。
情報提供は、 最寄りの駐在所へ。