毎年3月に開かれる 「篠山ABCマラソン大会」 の実行委員会は、 来年の34回大会 (3月2日) から、 出走者のエントリーについて、 篠山市民を優先する制度 「アーリーエントリー」 を導入することを決めた。 約1万人が早春の丹波路を駆ける大会で、 地元ランナーの数は、 毎年2―3%程度。 事務局を務める市教育委員会は、 「市民の健康増進も大会の大切な目的。 優先制度を利用して、 これまで走ってくださっている方の参加を確保し、 また新しく走ってみようと思う人が出てきてもらえれば」 と話している。
アーリーエントリーは、 大会参加申し込み時点で篠山市在住者が対象。 今年10月15―21日に専用振替払込用紙で受け付ける。
用紙は9月24日から配布を始める。 請求者氏名や住所、電話番号、アーリーエントリー用紙希望の旨を書いた紙と、 免許証や住民票など市内在住を証明できるもののコピーを事務局 (篠山市役所第2庁舎3階) に郵送か、 持参することで入手できる。
通常の申し込みは11月1日からインターネットと専用振替払込用紙で行う。
同大会では近年のマラソンブームの影響もあり、 エントリー開始から締め切りまでの日数が徐々に短縮。 3年前は締め切りまでが21日、 2年前が14日、 昨年はわずか3日だった。
このような状況の中、 実行委員会は、 篠山市民の中でも、 走る意思があるにもかかわらず、 エントリーができない人がいる可能性があるとし、 優先制度の導入を決定。 今大会から運用することになった。
事務局の市教委・社会教育文化財課は、 「大会を支えたり、 観戦することも大切なことだが、 自分が参加することもスポーツの醍醐味。 市主催の大会である以上、 市民に参加の機会を提供するために制度をつくった。 ぜひ利用して、 たくさんのランナーに参加してもらえれば」 と話している。