観測史上最大の240ミリ 京口団地付近が浸水 篠山市後川・24時間降水量

2013.09.19
ニュース丹波篠山市

写真・ポンプ車による排水活動が行われた浸水地域=篠山市池上で

 台風18号が9月16日未明、 丹波地域に最も接近した。 この影響で篠山市では、 後川の観測所で16日午後零時までの24時間降水量が1976年の観測史上最大の240・5ミリを記録した。 また、 同日未明、 同地区全域に避難勧告が出され、 5カ所に計73人が一時避難した。 また、 篠山市池上の市営京口団地付近が浸水した。

 

 後川の観測所では、 15日午前4時の降り始めから16日午後までの累積雨量は約258・5ミリに達した。 9月の48時間雨量としても、 観測史上最大となった。

 同本部によると、 京口団地付近の浸水は、 篠山川の水位が上がりすぎて、 団地付近を流れる水路の水が篠山川に排水されず、 あふれたという。 15日午後11時ごろー16日正午ごろ、 ポンプ車9台による篠山川への排水活動を行った。 同団地付近は広範囲に浸水し、 道路と水路の境目が分からず、 浸水地域の住民らは外出することができない状況に。 心配した親類らがかけてきた電話に応答する住民の姿が見られた。 同本部は浸水の被害状況の把握を急いでいる。このほか、市内で8軒が床下浸水した。

 また、 同市辻の本井一寿さん宅の裏山が崩れ、 土砂が1階に入り込んだ。 本井さんは 「防災ラジオで後川の避難勧告を聞いた後の午前3時ごろにドーンという音がしたと思ったら、 土砂が崩れていた」 と言い、 隣家との2世帯8人が公民館で避難した。 坂本でも裏山が崩れ、 1世帯3人が公民館に避難した。

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