地域の魅力を1冊の広報誌にまとめようと、 丹波市春日町大路自治協議会の校区事業推進部会が、 同地区の人や名所を取材する 「地域ジャーナリスト」 を募集し、 養成講座を進めている。 講座を修了すれば、 それぞれが取材を進め、 「大路人材マップ」 として来年秋の完成を目指す。 養成講座では、 取材方法や文章の書き方、 魅力的な写真の撮影の仕方などを、 第一線のプロから学び、 ジャーナリストとしての知識を深めていく。
丹波市が進める 「元気な地域づくり事業」 の一環。 三尾荘 (同町松森) で開いた1回目の講座では、 写真家の森山雅智さん (京都市) を招き、 写真撮影の基礎を学んだ。 午後からは、 元日本経済新聞記者の坪田知己さん (横浜市) が、 基本的な文章の書き方について指導。 ▽読む人の立場に立つ▽何を言いたいのか明確にする▽具体的なエピソードを交える―などと話した。 10月には、 丹波市のエグゼクティブアドバイザーの村上信夫さんを講師に招き、 インタビューの極意を学ぶ予定にしている。
「大路人材マップ」 の制作は、 同推進部会が地元の人に地域の良さを再発見してもらおうと企画。 同地区内の各戸に配布するほか、 大路小学校にも配り、 児童たちが地域を学ぶ授業にも活用してもらう。
荻野幸一朗さん (37) =同町中山=は、 「伝統技術を守りながら、 後継者に恵まれていない人などにスポットを当てて取材したい。 その結果、 大路地区の力になることができれば」 と話している。