期末手当減額を否決 議員発議、6月に続き 丹波市会

2013.10.03
ニュース丹波市

 12月に支給される丹波市会議員の期末手当を7%減額する条例一部改正案が、 9月30日の市会定例会で議員発議されたが、 賛成6、 反対13で否決した。 今年6月定例会でも同手当を2・01%減額する条例改正案が提案されたが、 同様に賛成6、 反対13で否決。 6月議会では市民クラブの提案が否決され、 今議会では新生会の提案が否決された。

 震災復興財源にあてるための国家公務員の給与改正と臨時特例法に関連し、 6月定例会で、 7月から来年3月までの丹波市職員給与を平均で約12万1000円減額する特例条例制定案を可決した。

 同定例会では、 山本忠利議員 (市民クラブ) が提案者となり、 「市長、 職員らと痛みを共有するべき」 と、 市職員の期末手当の減額分と同程度の2・01%削減案を提案。 林時彦議員 (新生会)、 横田親議員 (同) らが 「削減額はきっちりと議論したうえで、 決めるべきだ」 などと反対した。

 今議会の提案者は、 前川豊市議員 (新生会)。 提案に対し、 太田一誠議員 (新風会) が 「議員間で議論する場を設けるべきだった」、 土田信憲議員 (市民クラブ) が、 「金額の根拠が示されておらず、 提案時期も後だしジャンケンだ」 などと反対した。

 取材に対し前川議員は、 「1人あたり5万円程度が適当ではないかと会派で相談し、 削減率を算出した」 とし、 「各会派の代表者にも事前に説明し、 議会運営委員会にもはかっていた」 と説明した。

 議員発議でありながら、 2回も否決したことに対し、 奥村正行議長は、 「残念な結果だ。 (期末手当減額の提案が) 結果的に市民からパフォーマンスとの指摘があっても仕方がない」 と話した。 採決の結果は次のとおり。

 【6月定例会】▽賛成=木戸節美、 土田信憲、 山本忠利 (以上、 市民クラブ)、 坂谷高義、 岸田昇 (以上、 丹政クラブ)、 垣内廣明 (無所属)▽反対=荻野拓司、 平井孝彦、 前川豊市、 横田親、 林時彦 (以上、 新生会)、 太田喜一郎、太田一誠、足立克己 (以上、 新風会)、 藤原悟、田坂幸恵(以上、公明党)、 西本嘉宏、 西脇秀隆 (以上、 日本共産党議員団)、 臼井八洲郎 (無所属)

 【9月定例会】▽賛成=荻野拓司、 平井孝彦、 前川豊市、 横田親、 林時彦 (以上、 新生会)、 臼井八洲郎 (無所属) ▽反対=木戸節美、 土田信憲、 山本忠利 (以上、 市民クラブ)、 坂谷高義、 岸田昇 (以上、 丹政クラブ)、 太田喜一郎、 太田一誠、 足立克己 (以上、 新風会)、 藤原悟、 田坂幸恵 (以上、 公明党)、 西本嘉宏、 西脇秀隆 (以上、 日本共産党議員団)、 垣内廣明 (無所属)

 

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