丹波市社会福祉協議会が、 兵庫県発祥のレクリエーション 「コミュニティー麻雀」 の普及に取り組む。 2セットを購入し、 ふれあいいきいきサロンに貸し出し、 男性の参加の呼び水にするほか、 認知症予防や、 重い牌を持ち上げることで軽い腕の運動にも役立てる。 28日の青垣を始まりに、 11月29日の山南まで旧町ごとに研修会を開き、 遊び方を広める。 (足立智和)
コミュニケーション麻雀協会 (神戸市) の松尾やよいさんをこのほどハーフルかすが (丹波市春日町黒井) に招き、 研修会のスタッフ向けの講習会を開催、 ルールを学んだ。
松尾さんは、 「麻雀を知らない人でもすぐに覚え遊べる」 と言い、 2人で1つのチームを作り、 「2人でよく話す」 「勝っても負けてもよく笑う」 と心構えを説いた。
麻雀牌を大きくした、 1つ約240グラム、 たわしほどの大きさの牌を並べ、 萬 (まん)、 筒 (ぴん)、 索 (そう) と、 柄を紹介。 「1索」 は、 「いちそう」、 「2萬」 は、 「にまん」 などと、 日本語で発音するよう注意した。
14枚の牌で行う通常の麻雀と異なり、 最低5枚で遊べるとし、 ▽ 「頭」 (2枚) と 「体」 (3枚) を作る▽ 「頭」 は、 全く同じ牌2枚で、 「体」 は同じ柄の3つの連続する数字か、 全く同じ牌3枚を集める―と、 ルールを解説した。
もう1枚で頭と体が完成する段階で、 必ずリーチをしなければいけない、 誰かが当たり牌を出した時は、 2人で指を指して 「ロン」 と言うきまりも紹介した。
小坪里子さん (丹波市山南町太田) は、 「相談しながら麻雀をするのは意外だった。 幅広い年齢で取り組めるし、 座ってできるのも良い。 楽しかった」 と笑顔。 福井光雄さん (同市柏原町南多田) は、 「覚えて回数をこなせば、 お年寄りも楽しめるだろう」 と話していた。
同麻雀は、 東日本大震災の被災地でも男性の引きこもり予防などに使われている。 丹波市内では、 前山地区自治振興会が2セット所有している。