丹波市青垣町大名草の足立百紀枝さんが10月9日、 自宅に飛んできたヘイケボタルを1匹つかまえた。 窓ガラスにとまったもので、 明滅でホタルと気づいた。 「びっくりした。 どこからきたんだろう」 と驚いている。
県立人と自然の博物館の八木剛主任研究員によると、 「ゲンジやヒメでは見られないが、 ヘイケではたまにある」 という。 本来は初夏の1度だが、 栄養状態が良く来年まで待っていられなかったり、 6月に出なかったものが一部、 秋に出る。 数は初夏よりずっと少ない。 「発生ポイントが近くにあるはず」 と見ている。 また、 「10月の暑さとホタル発生に因果関係はない」 と話している。
青垣町出身で自然教育研究所を主宰する足立勲さんは、 「今の時期にいるはずがないという先入観が勝ち、 ホタルがいても認識されない。 今回はよく気づいた。 自然の、 生き物のおもしろさを感じる機会になったのでは」 と話していた。