篠山市内で、 警察官を名乗る男から 「振り込め詐欺の犯人を捕まえたら、 あなた名義の通帳が出てきた」 などと言い、 口座番号や預金残高を聞き出そうとする不審な電話が連続で発生している。 篠山署は 「警察がこれらのことをたずねることは絶対にない」 などとし、 注意を呼び掛けている。
15日、 同署に一連の不審電話の通報が7件寄せられた。 そのうち6件がひとり暮らし高齢者宅だった。
川西や三田などの近隣地域をはじめ、 県内各地で同様の事案が多発している。 高齢者宅に、 警察官や銀行協会などを名乗り、 「あなたの口座が犯罪に使われている」 「あなた名義の口座が犯人に作られている」 などの内容の電話を掛け、 預金を引き出させようとしたり、 口座番号や口座の暗証番号を聞き出そうとするのが手口という。
県警は防犯ポイントとして、 ▽警察官や銀行協会職員が通帳やキャッシュカードを預かったりすることはない▽話の内容に少しでも不審な点を感じたら、 すぐに家族や警察署に相談する▽高齢者のいる家族や、 知り合いの高齢者が被害に遭わないよう、 注意を伝達する―などをあげている。
県警本部では、 振り込め詐欺や痴漢、 路上強盗などの事件発生情報や防犯情報をいち早く携帯電話やスマートフォンなどへのメール配信で知らせる 「ひょうご防犯ネット」 の登録を呼び掛けている。 hpp@hbnp.net へ空メールを送信することで登録できる。