今年9月、 WBC (世界ボクシング評議会) ライトフライ級タイトルマッチに挑み、 敗れた篠山市東新町出身のプロボクサー、 角谷淳志 (28) が、 今月31日に大阪市のボディメーカーコロシアムでタイ人選手との試合に臨むことがわかった。 世界戦では敵地メキシコに乗り込み、 苦杯をなめた角谷。 「世界戦を経験して、 いろんなものがふっきれた。 きれいに勝って、 いい新年を迎えたい」 と、 大晦日の再起戦に挑む。
試合はWBA (世界ボクシング協会) ライトフライ級王者、 井岡一翔が行う3度目の防衛戦の前座の一つ。
角谷は地元、 篠山市のボクシングジムで拳を鍛えた後、 自衛隊勤務を経て2008年にプロライセンスを取得。 天性の身体能力に加え、 硬く、 キレがあり、 相手の予測が難しいパンチを武器に、 10年度全日本新人王に輝いて日本ランク入り、 今年1月にWBA世界ランク入りを果たした後、 WBCにもランクされ、 タイトルマッチに臨んだが、 王者、 アドリアン・エルナンデスに4回TKO (テクニカルノックアウト) 負けを喫した。
現在までの戦績は18戦13勝 (6KO) 4敗1分け。
再起戦の相手は、 元東洋太平洋5位のタミンカオ・ソーターンティップ。 日本人選手との対戦もある。 現在、 タイのライトフライ級1位。
9月の敗戦後、 篠山市で開かれた報告会で 「まだ体も動くので、 もう少しだけ夢を見ようかなと思っている」 と再起の意思を表明していた角谷。 休養を経てトレーニングを再開しており、 井岡、 宮崎亮 (WBAミニマム級) の両チャンピオンとスパーリングをこなすなど、 大晦日へ向けた調整に余念がない。
角谷は、 「世界チャンピオンの拳を受けた後なので、 正直怖さはないが、 油断せずに試合に臨みたい」 と気合を入れている。 トレーナーの冴城辰弥さんは、 「世界戦後はモチベーションが下がっていた時期もあったが、 篠山の方々の応援もあって、 気持ちが戻ってきている。 1月3日が私の誕生日なので、 勝利をプレゼントしてくれるはず」 と笑った。