丹波市青垣町東芦田の新水源の原水に基準値を超えるマンガンが含まれている問題で、 「丹波市の水道水を考える会」 (足立幸信代表) が12月14日、 青垣住民センターで市民集会を開いた。 市民130人が参加し、 青垣地区・幸世地区に今まで通りの水源地の水を給水するよう辻重五郎丹波市長宛ての署名活動を展開することを決めた。
署名用紙では、 広く住民に周知をはからなかったことを批判。 マンガン除去装置に原水を通しても塩素臭が強くなり味も悪くなることや、 健康への不安、 除去装置の設置費や運転費、 薬剤費などがかさむことなどをあげ、 今まで通りの水の給水を求める、 としている。
足立代表は、 「多くの人に問題を知ってもらい、 署名活動を盛り上げ、 これまで通り、 青垣は西芦田浄水場、 幸世は桟敷浄水場の水を飲めるようにしよう」 と訴えた。
署名は12月末までに1次集約し、 1月末に2次集約する。
「青垣新水源地のマンガン問題について」 と題して講演した市水道審議会委員で、 元市職員の森田和志氏は、 東芦田の新水源のマンガン含有量が採水日によって大きく変動している点に着目。 「含有量が少ない時に、 多い時と同量の次亜塩素ナトリウムを投入してマンガンを除去したとすると、 過剰投入となり、 残塩素濃度が高くなる」 との懸念を示した。
市の計画は、 天王坂を越して春日地域に氷上町桟敷水源の水を供給すべく、 東芦田に新水源を開発。 既存の西芦田の水と東芦田の水を混ぜ、 神楽地区を除く青垣地域と氷上町幸世地区に給水しようというもの。