ソチ五輪の試合着製造 技術で日本代表サポート ミズノアパレルテクニクス

2014.01.26
ニュース丹波市

2月7日に開幕するソチ五輪で、 ミズノアパレルテクニクス (丹波市氷上町横田、 柳健二社長) が製造した日本代表のユニフォームが、 スピードスケート、 スピードスケートショートトラック、 ジャンプ、 コンバインドの4種目で使われる。 金メダルが有力視されるジャンプの高梨沙羅選手らが同社製品に身を包み、 大舞台に挑む。 社員2人もソチ入りし、 選手が最高のパフォーマンスができるようサポートする。

 

 同社は、 ミズノ (大阪市) の100%出資の子会社で、 トップアスリート向けの1点物のアイテムの製造を担っている。 4年前のバンクーバー五輪でも、 ジャンプスーツ、 スケートワンピースを製造。 スピードスケート男子500メートルでは長島圭一郎選手の銀、 加藤条治選手の銅など、 メダル獲得に技術で貢献した。

 本社の開発担当が設計したものを同社で試作し、 実験を繰り返し、 本番用に仕上げた。 同社で採寸から、 生産管理、 生地の裁断、 縫製の一連の工程を担った。 ソチにも小型ミシンを持ち込み、 ぎりぎりまで調整に当たる。

 前回五輪からの変化は、 ジャンプスーツでは、 体に対するスーツのゆとり規定が6センチから2センチになり、 それに対応。 スケートワンピースでは、 新開発の樹脂加工素材を使い、 空気抵抗をより小さくした。

 調整担当としてジャンプ会場に入る城中剛さんは、 「一番良いコンディションで、 一番体に合ったスーツでメダルに関わってくれたら」 と言い、 バンクーバーに続き2大会連続でスケート会場入りする山本紘恵さんは、 「選手の期待に応えられるよう、 やれることを全部やりたい」 と抱負。 川北篤次長は、 「メダル獲得を期待している。 現地入りする2人のがんばりも応援したい」 と開幕を心待ちにしている。

 

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