丹波市消防本部は2013年の救急出動状況をまとめた。 救急出動件数は2873件 (前年比47件増)、 2803人 (同36人増) となり、 4年連続で過去最多を更新した。 1日あたり7.9件の出動。 市内医療機関 (県立柏原、 大塚、 柏原赤十字など) の収容率は56.1%と、 前年から2.9ポイント悪化。 県立と赤十字が収容人数を増やしたが、 大塚が減り、 搬送総数の増加もあり、 収容率が低下。 山南地域に近い大山 (西脇市) は整形外科を中心に、 昨年より約20%多くの患者を受け入れた。
地域別出動件数は、 柏原550件 (前年比14件増)、 氷上736件 (34件減)、 青垣223件 (5件増)、 春日527件 (21件増)、 山南451件 (27件増)、 市島383件 (17件増)、 市外3件 (3件減)。 救急駐在隊からの出動が1170件、 40・7%。
搬送先は、 市内が1573人 (61人減)、 市外が1230人 (97人増)。 篠山市を含む丹波医療圏と、 隣接する西脇市、 福知山市を含めた収容率は93%。
全救急搬送患者の約半数を占める内科は68%を市内で収容 (1399人中954人)。 市内収容率が高いのは、 小児科の76・7% (155人中119人)。 119人全てを県立柏原で収容している。
脳神経外科は、 全患者308人の67・5% (208人) が市立西脇 (西脇市) へ。 市内収容率は、 16・8% (52人) と低い。 大塚の受け入れ数30人が市内最多。 市外搬送先が福知山市になることが多い市島地域も、 脳外科は西脇が17人、 福知山市民が9件。 西脇が収容する市内患者の79%を同科患者が占めた。
外科の市内収容率は62・3% (327人中204人) で、 市内収容患者の59%が大塚。
整形外科は同49・3% (535人中264人)。 市内患者の約4割ずつを県立と大塚で、 約13%を赤十字で収容。 大山が、 県立と大塚より多い116人を収容。 ささやま医療センター (篠山市) も61人を受け入れた。 丹波市から同センターに搬送される患者の57%を同科患者が占めた。
年齢別では、 高齢者が1702人 (43人増) の60・7%で6割超え。 成人が808人 (38人減)、 少年が130人 (14人減)、 乳幼児が155人 (39人増)。
傷病程度は、 重症 (1週間以上の入院) が281人 (10%)、 中等症 (入院あり)が1061人 (37・8%)、 軽症 (入院なし) が1354人 (48・3%)と、重症と中等症が減り、 軽症が4ポイント増えた。
ヘリコプター搬送は、 18人増の47人。
救急隊員が行った応急 (救命) 処置は延べ9883件で、 60人の傷病者には心肺蘇生措置をしながら搬送。 13人に心拍再開がみられ、 1カ月後生存2人のうち1人が社会復帰した。
また、 救急隊現場到着時、 市民らによる心肺蘇生が34人に実施され、 2人が心拍再開、 うち1人が社会復帰した。