シカの頭骨に小鳥飛来

2014.02.20
ニュース丹波篠山市自然

写真・オスジカの頭骨の上に舞い降り、 辺りを警戒するヤマガラ=篠山市今田町で

篠山市今田町の林の中で、 林床に転がるオスジカの頭骨の上に舞い降りては、 周囲に積もった雪や落ち葉の下から、 えさの木の実を探し出している小鳥 「ヤマガラ」 (シジュウカラ科) を見つけた。 えさの乏しい冬を乗り切ろうとする、 たくましい野生の姿を目の当たりにした。

ヤマガラが 「ビー、 ビー」 と金属音に似た声を発しながら、 エゴノキの根元に転がるシカの頭骨の上に飛来。 数秒間、 頭骨の鼻先や角にとまって辺りを警戒し、 安全と分かると、 林床に下りて、 雪や落ち葉のすき間から、 昨年のものと思われるエゴノキの種子を素早く探し出していた。

コーヒー豆に似た種子をくちばしでくわえると、 慌てるようにして飛び立ち、 近くのスギの葉陰へ。 種子の堅い殻をくちばしで割る 「コンコン」 という乾いた音を静かな林の中に響かせていた。

これらの動作を数分ごとに数回繰り返していた。

 

 

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