篠山市村雲地区の向井老人会 「楽生会」 (山内一興会長、 会員52人) がこのほど、 地元にある旧国鉄篠山線の村雲駅の駅名板を新調した。 旧駅名板は廃線になった1972 (昭和47) 年に駅跡そばにモニュメントとして建てられていたが、 老朽化のため、 建て替えた。
村雲駅舎があった場所には現在、 JA東部育苗センターのハウスが建っている。 そのそばの向井のグラウンド横に駅名板が建てられている。
楽生会が次世代に篠山線の歴史を残したい、 と建て替えを企画。 地元のヒノキを使い、 旧駅名板を忠実に再現した。 高さ、 幅ともに約1・3メートル。 同老人会員で、 篠山市文化協会長の西本忠久さんが白地に黒の文字で 「むらくも」 などと書いた。
建て替えでは、 旧国鉄芦屋駅の助役を務めていた山内会長のほか、 副会長の山内史夫さんと高橋真さんが穴を掘り、 駅名板の根元をコンクリートで固めた。
作業したのは、 2月28日。 42年前に篠山線が廃線となった2月29日に近い日を選び、 往時に思いを馳せながら作業した。