氷上寿学級の閉講式が3月17日、 氷上住民センターであり、 4月からの本部役員の引き受け手が見つからず、 1人欠員のままスタートする見通しが報告された。 役員の負担が大き過ぎることを理由に、 引き受けるのを固辞する人が相次いだことから、 新年度は役員負担を軽減するため、 本部事業は、 開講式と閉校式だけに絞る予定であることも報告。 楽しみ、 生きがいづくりの場を維持するために、 4月14日の開講式までに引き受け手が出て来ることを現新役員たちは望んでいる。
同クラブは1970年開講、 会員は420人で、 市内最大の高齢者学級。 囲碁、 カラオケ、 グラウンドゴルフ、 コーラス、 詩吟、 書道、 墨絵、 川柳、 短歌、 俳句、 花つくり、 盆栽、 民踊、 木彫、 謡曲、 料理の18クラブがある。
本部役員の任期は、 4月から2年間。 運営委員長1人と副委員長3人を選考委員会で選び、 本人の了承を得て、 閉講式で報告するのが例年の流れ。
田辺亨司さん (石生) を委員長とする5人の選考委員が年末から人選。 新委員長は現副委員長の横谷稠一さん (小野)、 副委員長は足立善信さん (賀茂)、 足立道彦さん (横田) が就任を受諾した。
女性が全会員の4分の3と圧倒的に多いことから、 副委員長のうち1人は女性をと、 現副委員長の見田正子さん (香良) の後任探しに当たったが、 「大勢に断られた」 (田辺さん)。 「会員はみな、 本部事業の多さを知っていて、 『あんな大変な役は引き受けられない』 という思いのようだった」 と言い、 「男性ばかりで選んだのも良くなかった」 と話した。
月例の本部役員会、 8回の運営委員会、 助成金の申請、 報告書の提出、 開講式、 閉校式の冊子の印刷・製本、 新聞折り込みチラシの印刷、 研修旅行、 会員交流会、 人権学習会、 グラウンドゴルフなど本部事業の準備と、 業務量が多い。
昨年度、 今年度と副委員長を務めた田中光夫さん (犬岡) は、 今年度の寿学級関係の出務が60日を超えたという。 「全日ではないが、 ちょっと出る用事が多く、 他のやりたいことと日程の都合を調整するのが難しかった」 という。
以前は市の職員が手伝っていたが、 自主自立の方針が数年前に示され、 事務仕事の役員負担が大幅に増えた。
閉講式では、 女性初の委員長を務めた津田葉子さん (成松) が女性の中から引き受け手がないことを残念がる退任あいさつをした。 横谷新委員長は、 「開講式に間に合うよう、協力をお願いしたい」 と言い、 手が挙がるのを待っている。開講式、閉講式以外の事業の凍結は、「役員がそろい、会員の中から、ぜひやってほしいという盛り上がりがあれば、改めて考えたい」と話している。