篠山市出身で学術、 芸術の分野の第一線で活躍するメンバーが集まり、 篠山の発展に向けて活動する 「丹波篠山文化会議」 が誕生した。 設立メンバーは関西を中心にした39人で構成。 今後さらに会員を募りながら、 郷土に寄与する知恵を結集し、 次世代を担う若者たちの育成などに取り組んでいく。
同会議に所属するメンバーは、 篠山鳳鳴高校の卒業生が中心。 人文・自然科学などを扱う大学教授や絵画や書道、 陶芸、 音楽、 文学、 詩歌、 演劇、 映像、 建築などの専門家、 在郷の郷土史家など、 学術・芸術を生業としている人々で構成する。
主な活動として、 ▽次世代の育成や地域文化への貢献などを目的に市内の教育現場へ出前授業などに出向く▽生涯学習活動への協力▽会員相互の親ぼく▽会員から外部に向けた篠山の情報発信▽篠山地域の各種調査研究活動▽会員の出版物や作品などを教育現場に寄贈―などに取り組んでいく。
4月26日にユニトピアささやま (矢代) で設立総会が開かれ、 会長に京都大学名誉教授などを務める河合雅雄さんが就任した。
仕掛け人は、 映画監督の西垣吉春さん。 学術・芸術分野で市出身者が活躍する中、 分野を超えて交流する場や、 郷土のために知恵を出し合う場を設けることを狙い、 会員を募った。
西垣さんは、 「この会議がふるさとのために力になれれば。 またメンバーも篠山のことをあらためて知りなおす機会にしたい」 と意気込み。 河合会長は、 「こんなにたくさんの人材がおられることを知らなかった。 会員同士の交流も進めていきたいし、 郷土の発展に大きな風が生まれていることをとてもうれしく思う」 と話していた。
9月ごろに市内の学校で出前教室を開く予定。