安全な学校づくり誓う 児童転落事故から4年 古市小で「つどい」

2014.06.05
ニュース

 古市小学校で、 当時1年生の女子児童が校舎3階から転落して死亡した事故から丸4年が経過した2日、 同校で 「安全のつどい」 が開かれた。 同校児童 (84人) や保護者、 教職員、 学校評議員、 市教育委員会ら約200人が参列。 亡くなった酒井綾菜さんに黙とうや花束を捧げ、 二度と惨事を起こすことがないよう、 安全で安心な学校づくりを徹底して進めていくことを誓った。

 酒井綾菜さんのクラスメートの5年生全員 (9人) で献花台に向かい、 花をたむけた。 また、 児童を代表して6年生の赤井歩美さんと藤原里菜さんが、 「私たちは事故以来、 命の尊さや安全の大切さについて考えたり学んだりしてきました。 これからも学習を続け、 意識を高め、 自分で考え行動に移せるようにしていきます」 と誓いの言葉を述べた後、 全校児童で児童会スローガン 「声かけて 助け合って 守る安全 ひとりひとりが大切な仲間」 を唱えた。

 御川豊校長が 「学校が安全で安心できる場所であり続けられるよう、 継続した取り組みをゆるむことなく推進することを誓います」 と、 「安全への誓い」 を宣言。 「教職員は危機に対して常に敏感であり続けなければならない」 と述べると、 同校の教職員全員が 「職員の誓いの言葉」 として、 「私たち職員は酒井綾菜さんの尊い命を深く心に刻み、 安全安心な学校園づくりに向け、 私たち自身の知識を高め、 一丸となって日々の教育、 保育活動に精励することを誓います」 と唱和した。

 同小・幼PTA会長の赤井勝義さんが、 「事故後、 PTA独自で校内安全点検を行ってきた。 今年度も先生方や保護者、 地域の皆様の協力のもと点検を実施するが、 見慣れた場所を見慣れた目で見るだけでなく、 多くの目で違った角度から点検していただけるよう、 地域の皆様にも広く声を掛けていきたい」 といい、 「安全点検が名前だけの行事としてマンネリ化しないように、 点検の意義を次世代につないでいくのも我々の使命」 と誓った。

 

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