10月20日に開かれる大相撲丹波場所の実行委員会が、 力士や関係者260人分の宿泊先確保に奔走している。 実行委員会は商工会や観光協会らで作っており、 丹波市の10周年記念事業でもあることから、 「できる限り市内で」 との思いで宿泊先候補を選んでいるが、 体が大きい力士に合う風呂やベッドのサイズなどの条件、 送迎の都合から、 あまり細々と分散することなくまとまって部屋を取りたいなどの思いがあり、 難渋している。 16日には日本相撲協会から、 巡業担当の親方が現地視察に訪れる。
場所前日の19日が、 宿泊日。 京丹後市の巡業を終え、 投宿する。 260人のうち、 力士は110人ほど。 他に、 親方衆や行事、 呼び込み、 スタッフなどの関係者がいる。 実行委員会事務局によると、 三役、 親方衆は個室、 幕下の若手力士は、 大部屋でも良いなどと協会から聞いているという。
部屋への入り口、 バスタブ、 食事提供場所のいすなど、 広いスペースがあるところは体の大きい力士に、 力士以外をそれ以外の所でと考え、 事務局で宿泊場所を探している。
協会からは、 あまり宿泊先が細々と分散することがないようにとも要請されているという。
県丹波健康福祉事務所によると、 旅館業法に基づく営業許可を受けている市内のホテルは6つで、 定員が333人。 旅館は12で同375人。 このほかに、 簡易宿所が20施設、 同2288人。
十分収容可能なようだが、 「サイズ」 が合わなかったり、 4人部屋を1人で使うケースがあったり、 秋の味覚のシーズンと同時期で、 仮予約を入れられなかったりしている。
女子サッカーのINAC神戸レオネッサが練習に使っていたアスコ・ザ・パーク (市島町長者台) を12日に事務局が訪問。 同施設のホテル棟 (16室33人) などを訪れ、 部屋や食堂、 大浴場などを確認した。
同実行委員会が行うのは、 宿泊先候補の確保までで、 相撲協会が部屋の割り振りを行う。 本庄事務局長は、 「なるべく市内に、 との思いで動いているが、 条件に合致するものがなければ、 やむなく一部は市外にもということになるかもしれない」 と話している。
個人宅に泊まる民泊は、 丹波場所では行わない方針。