ハローワーク柏原と丹波市が共同で運営する 「丹 (まごころ) ワークサポートたんば」 が8月6日午後1時半から、 初めての 「正社員求人合同就職面接会」 をやまなみホール (山南町谷川) で開く。 丹波市内の企業10社が参加する見通し。 正社員または、 正社員登用制度のある事業所のみ。 丹波地域の雇用情勢は改善傾向にあるが、 正社員は依然厳しい状況で、 主催者は多くの参加を呼び掛けている。 8月21日にも、 介護関係の事業所に絞った合同就職面接会を柏原住民センターで予定している。 また、 8月4日には、 若者に市内企業へのUIターン就職を考えてもらう足がかりにしようと、 湊川短期大学 (三田市) の学生を招き、 市内企業見学会を開く。
7月24日時点で参加が決まっている事業所は7社、 採用予定数は29人=表参照。 残る3社も参加の見通しが立っているという。
対象者は、 現在求職活動中の人に限り、 来春卒業予定の学生らは除く。 参加予約は不要。
北播磨最大級の従業員がいた半導体製造 「タワージャズジャパン」 (西脇市) の工場閉鎖を受けた再就職支援や、 景気回復により求人数が増えていることを背景に実施する。 ハローワーク柏原によると、 管内で夏の合同就職面接会は近年開いたことがないという。
同職安の清水徹所長は、 「会社都合の退職が少なく、 人手不足の状況がある。 企業が求人を出していても、 イベントなどを開いて求職者と企業を結びつける努力をしないと、 就職に至らない」 と言う。
同職安によると、 管内の昨年度の月平均求人件数660件に対し、 今年度 (4―6月) 平均は704件と、 ここまで好調に推移。 6月は前年度より89件求人が増えた。
6月単月をみると、 新規求人件数722件中、 非正規が429件、 正規が293件と、 正規の占める割合が40・6%と、 県全体の40・1%を上回っているが、 管内の正社員求人の割合は、 県全体より6―7ポイント低いのが常で、 今年度 (4―6月) は、 県40・5ポイント、 管内36・8ポイントと、 ここまでのところ、 例年より県との差が縮まっている。
管内の6月の有効求人倍率は0・89倍 (前年同月比0・18ポイント上昇)。 うち、 正社員の有効求人倍率は0・58倍 (同0・16ポイント上昇)。
8月21日に開く介護関係の面接会は、 医療・福祉系の求人が毎月多く、 人材不足感が強いことから、 特化して実施する。
介護関係は昨年度、 月平均131件の新規求人と、 産業別で最多。 6月の新規求人数は147人と、 製造業の179人に次いで2番目に多い。
就職面接会の詳細は、 ハローワーク柏原 (0795・72・1070) へ。